AV新法下におけるファンクラブの隆盛と衰退についてまとめた

アダルトビジネス全般


同法による逮捕ニュースが流れて少しホットなのでまとめる。

まず↑に書いてる「台湾ポルノ」はこういったものです▼

⇒引用元ツイート

ツイート埋め込みできない業界あるあるのためスクショ引用で。

「えっこれAVなの?」

って感じる方も多いと思いますが、アメリカ資本出身かつ台湾屈指のAV製作技術で、今後はこうしたヌキだけに囚われない芸術的エロが増えていくと言われています。

日本のAVも時に物凄いドキュメンタリー性があって、単なるヌキやエロに限らないような作品もありますが、AV新法の影響で難しくなってるのが現実です。

だって性行為シーンの背徳感を演出するために、絡みに参加しない当日単発エキストラ1名をカメラに1人映しただけで、全体2時間の長さの大作でも、その1人が

「やっぱ後ろ姿で立ってるだけのシーンもイヤだから辞退します」

など申請したら、即差し止めです。

もし他のエキストラで差し替えられるシーンを撮っておらず、そのシーンが無いとお金を払いたくなる部分がガッツリ抜けてしまうとしたら、即廃棄せざるを得ません。

こんな過剰な制作リスクを負ってでも、台湾のように芸術的または大作ポルノ作りたいと思う監督も、関係者も、その人たちの同僚や社員や家族も、あまりいないでしょう。

ファンクラブで稼ぎたいから過去作品の削除申請するFANZA女優たち

元AV監督兼男優、現在SNSインフルエンサーとして活躍する「にしくん」さんいわく、とあるFANZA出演女優さんがおよそ800本におよぶ過去作品を削除申請してるとのこと。

これに対し、情報通の「パコ山クリニック」さんいわく、


とのこと。

個人的には他人のエロで稼ぐというのは、【常にゼロになるリスクを踏まえて取り組む商売なのだ】と割り切ってますが、今まで

『かつてないエロ作品を創ってユーザーを感動させるぞ!』

と張り切って、多額のお金を投資して、関係者一丸となって制作してきた業界人からすると簡単には受け入れられないでしょう。

『そもそも競業避止義務は?』

みたいな話もあるのですが、そこを契約書などで整備してこなかった業界側にも責任があります。

競業避止義務とは、労働者が所属する(またはしていた)企業と競合に値する企業や組織に属したり、自ら会社を設立したりといった行為を禁ずる義務のことです。 競業避止義務(きょうぎょうひしぎむ)は、入社時の誓約や就業規則に含まれる競業禁止特約によって定められ、所属する企業の不利益となる競業行為を禁ずるものです。
ー引用元:en人事のミカタ

エロ業界は、一般的な社会人の認識や商業慣習を得る経験に恵まれなかった人でも輝けます。

良くも悪くも。

本件では、互いの利益がぶつかり合うから同じ業種での独立はダメ、という一般的な商業慣習を知らない点が悪く作用してしまったケースと言えます。

でも、そもそもファンクラブはこのまま永遠に美味しいビジネスモデルでいられるのか?は誰もツッコミ入れてません。

ファンクラブの旨味が減ってきている?


これは高橋さん本人に確認してないのでポルハバ君個人の仮説として紹介します。

まずそもそもで、 ファンクラブ事業の競争が激しくなっているのは事実です。

ファンティアやマイファンズなど、大手人気ファンクラブサイトの年商はガンガン上がってますが、それは単にクリエイターの数が増えてるからです。

じゃあクリエイター1人1人の手取りは?

というと、二極化が激しくなっています。

これには複数理由があり、

  • クリエイターの数が急増
  • 美人、巨乳、スレンダー美脚、小顔などルックスレベルの高い演者が増えた
  • 王道ではない独自のカテゴリーで勝負しようとしても、そのカテゴリーもクリエイターが増えるので、結局は比べられる
  • SNS集客のハードルが年々上がっており、1本の集客コンテンツに対する期待値(想定できる利益)が下がっている
  • ファンクラブ自体が一般化してきたことで、「ファンクラブやってます♪」だけではユーザーの課金に繋がりにくくなっている

 

上記の問題をカバーするには具体的には以下のどれか、または複数が必要です。

①圧倒的美人

美人にも系統がありますが、美人はどこでも売れます。当たり前です。

99%の方は美人ではないので、②以降を考える必要があります。

②ストーリーでカバー

これはポルハバ君の運用代行でも実施していますが、ストーリー考案は残酷に差が出る分野です。

そのおかげで、まだ競争度が低く、ここはコツを掴めたら息が長いです。

ただし、1人(組)の演者に対するストーリーを全くのゼロから考案するのは時間がかかり、量産は難しいです。

また、ストーリーも単発では終わらないので、継続して展開を考え続ける労力が必要です。

ポルハバ君も、自分だけでは(主に時間面で)難しいので、自社スタッフと協力して企画会議を定期的に設けることで何とか運用を続けています。

③撮り方でカバー

なんだかんだ、エロい撮り方を追求してきた人の映像は素人のボヤけた映像とは別格です。

特に高単価な売り方ほど、映像の画質や撮り方の上手さが求められることが多いです。

高単価なら顧客数が小さくてもそこそこの利益にはなるわけで、競争度の高い時代でも生き残りやすいです。

セリーヌのようなハイブランド戦略とも言えますね。

※ただしキレイな映像なら売れるってわけでは全然無いのでやはり難易度は高いです。

『そのエロに合った撮り方が抜群に上手い人は良い』って意味です。

④量でカバー

あまりオススメしないです。

そもそもエロ事業を、お金以外の面で心から好きという人が少ない中で、撮影&投稿ノルマに追われるような生活をしたい人はほぼいないはずです。

業務分担できている組織にどうしても負けやすいのもネックです。

ただし、②~④をセットで、そこそこ再生される(アクセス集まる)集客コンテンツを小さい労力で沢山作って行く、というのはコスパも良いため賛成です。

集客ノウハウもなくガムシャラに量だけ追求してくと効果も乏しいので消耗するよ、という意味ですね。

⑤ぶっ飛んだキャラでカバー

あまりオススメしないです。

99%の人は平凡だからです。

謎に個性をアピールしようとしてもエロくも刺さるわけでも面白いわけでも無いです。

⑥営業力でカバー

これは昨年ヤフーニュースにもなりましたが、海外(特にOnlyfans)では、ファンクラブ有料会員に対して、DMで個別に追加の映像販売をすることで高収益を出すのが一般的です。

営業の手間(または営業用の外部人員を整える手間)はあれど、少ない会員数からでも大きな収益を出せるため、競争度が高くなった時代でも利益を上げやすいです。

(↑は運用代行中の1人の演者さんの収益グラフ。青がサブスク売上、オレンジ線が営業売上。複数名の営業人員体制で取り組んでいます)

↑の②~⑥全てが報酬折半なので旨味がダウン

①は良いとして、

「単にエロを出せば儲かる」

という楽な時代が終わったわけで、②~⑥という極めて工数または難易度の高いハードルが日に日に増えています。

それでも、演者との報酬分配率は変わりません。

運用代行側の負担があまりに増えてるため、分配率を自社側に有利なように変えたくても、恐らく演者からは理解を得られないでしょう。

例えば、分配率が半分以下になるなら、演者としても

「やっぱり私1人でやった方が・・・」

という思考が頭をよぎるでしょうし、健全なビジネス関係にヒビが入りやすくなります。

余談ですが、『今の事務所とポルハバ君の所で掛け持ちってできますか?』って聞かれることが多いです。

これは今の事務所さんに失礼ですし、前述の競業避止義務に反しています。

ファンクラブ事業はいまだ成長産業ですが、実は上記の問題が出てきているんです。

そこで、最新の業界変化を見て行きましょう。

 

事務所側の新体制⇒運用代行を辞めて、テレビ番組化

これは特に男性向きです。(男性の司会の方が下品さが増して共感を得やすい)

テレビのような、1つの番組ブランドを作って、その人気企画としてエロ要素を入れるスタイルです。

『スナップトーキョー』

ストリートスナップという文化をエロと融合させて瞬く間に人気に。マイファンズ1位の実績アリ。

『Xクリア』

Xclear【エクスクリア】キモチイイ脱毛LABO
↓脱毛モニター体験💕動画 【Twitter】@Xclear_datsumou 施術動画はTwitterをCHECK!! “Xclear【エクスクリア】キモチイイ脱毛LABO”は、脱毛の痛みをエクスタシーに変える新時代の脱毛を目指しております👩‍⚕️ 系列チャンネル【SNAPTOKYO】

メンズ脱毛の美容需要を捉えてジワジワと人気に。

『Stand Up!』(スタンドアップ!)

⇒引用元ツイート

昭和の深夜番組を彷彿とさせる毎回女性が変わるエロエンタメ。

規制のユルかった昔のYouTubeにありそうな、映像的には露骨に性器は出てなくてお笑い要素もあるけど、裏でやってることは割とエロいみたいな感じですね。

ちなみに「Stand Up」は勃起の意味を持つスラングです(その意味かは不明)。

テレビ番組型のメリット

女性演者のギャラが単発ないし固定金額で済む
女性演者にいつ辞められても良い
箱としてのブランドは成長していくので、利益幅が上がり続ける
参入障壁が高いためライバルが増えにくく、長く生き残りやすい

 

テレビ番組型のデメリット

利益に関わらずギャラが発生するので初期投資として赤字になりやすい
演者が常に集まる体制が無いと出演者が枯渇しやすい(番組がストップ)
室内なら内装整備、屋外なら衆人環視に対する演者のストレスなど、初期費用または精神面の負担が高い
企画が外れた(売れない、バズらない)時の損失がデカい
箱として運営する上で組織体制がより強固である必要があり、個人には向かない

 

まとめ:エロサブスクもそれぞれに最適なスタイルを選ぶ時代になってきた

今までエロのサブスクと言えばファンクラブだったのが、上記のように番組化として別形態も生まれています。

背景にあるのは利益率の低下、しかし固定負担となる報酬分配率は重い。

そこで各社でできる選択肢の棲み分け&追求と、報酬分配のスタイルを根本から変えて別形態とする事務所も出てきている。

そんな話をしました。

どうですか?

単に過去作品を削除してファンクラブやれば儲かる、とも言えないな、と思いませんか?

その女優さんをどうこう言うわけではなく、あくまで業界関係者全体で利益が潰され合わなくて済む健全な形に進めば良いなと思います。

ねこ
独立する人

「★★さんも■■ちゃんも過去の削除してファンクラブやってたから!」

と言って、それで儲かればまだ良いですが、自己流では稼げなくて、結局、元の所属先に戻りたいみたいな未来も全然ありえるわけですよ。

その時に、現実問題として元の所属先の利益を潰してたわけで、再び温かく迎えてもらえるってことは無いでしょう。

そのリスクもあること、そもそも一般的な商業慣習として良くないこと、かといって今のFANZA出演では儲からないから何とかしてよっていう気持ち、などなど、改めて考える時期だと思います。

また、ファンクラブで儲かる出演者の比率も減っていきます。(=二極化が進む)

出演者は単発で色んな番組型の事務所を当たって出演数を稼ぐのも1つの選択肢ですし、ファンクラブならより自分に最適と思う事務所に切り替えるのも良いでしょう。(掛け持ちはNG)

運用代行側、または事務所側は、利益率改善のためにテレビ番組化を始めても良いでしょうし、今後もファンクラブを続けつつ、上に挙げた自社でカバーできる項目をトコトン極めて、他社と差別化をはかっていくのも良いでしょう。

色々な立場で取るべき&考えるべき&整えていくべきことが変わってくる、そんなファンクラブ変遷期のコラムでした。

ちなみに

実は①~⑥以外にも選択肢があるのですが、ここでは紹介しません。

何故かというと、違法性が極めて高いからです。

無修正ではないです。

読んでてギクッとした皆さん、今すぐ辞めましょう。

顔出し無しの方に多い、とだけ伝えます。

弁護士に聞けばどれだけリスクがあるか、そもそも違法なのだ、というのはすぐ分かります。

分からないなら無料相談だけでも活用して自覚した方が良いです。

最後に宣伝です。

Just a moment...

AV新法執行停止キャンペーンへの署名依頼(匿名可)を2022年から継続して実施しています。

同法には「契約書の法的義務化」という良い面もあります。

しかし、業界の意見を聞かず、言ってみれば素人がテキトーにこうやればひとまず問題起きないでしょ、という感じで締め付けが強すぎる法律になってしまっています。

その結果として業界が冷え込み、FANZA出演をしていたAV女優が、違法な海外出稼ぎに行って逮捕される事件も起きています。

Yahoo!ニュース
Yahoo!ニュースは、新聞・通信社が配信するニュースのほか、映像、雑誌や個人の書き手が執筆する記事など多種多様なニュースを掲載しています。

どんどん違法の選択肢へと業界人が流れやすくなる悪の温床になっているのもまた現実です。

テキトーに作ったせいで穴だらけの法律なので、1度廃止して、契約書義務など良かった面は盛り込みつつ、業界関係者の利害調整も合意を取って、真っ当な法律に作り直しましょう、というコンセプトです。

メアドなど簡単な情報だけ入力し、署名後に送信される確認メールの確認URLをタップするだけで完了するので、ぜひご協力ください。

署名数に応じて世間の関心度が図られ、政治家の方々が取り組むモチベーションになります。

ファンクラブはじめ、エロ業界全体の締め付けがこれ以上及ばないよう、あなたの1署名をよろしくお願いいたします。

Just a moment...

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この記事を書いた人:ポルハバ君

散々お金も時間も振り回され人格否定されて彼女にフラれたのがキッカケでナンパ開始。

血眼になって時間と金を投資しトークと見た目を改善しまくり、めでたく(?)経験人数3ケタ突破。

ナンパ仲間から個人でもAV販売ができる事を知り、SNSと絡めた独自の映像教材を女の子と作成&セールス1000本達成。

この経験でアダルト領域の市場の大きさと、コロナ禍でエロ動画が流行ると確信し、2021年にPornhub本格参入を決意!

元々の活動と絡めて素人女性のWEBアダルトプロデューサーにキャリアシフト。

※2021年5月から方針転換し、Pornhub単体ではなくOnlyfansなどのサブスク・有料商品と掛け合わせて総合収益を狙っています。

※2021年10月にファンクラブ開始1ヶ月目から売上100万円を達成しました!!

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WEBエロ経営者ポルハバ君【カップルPornhuberの先生】

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